下肢静脈瘤による足の色素沈着は、静脈の治療と日々のケアを組み合わせて対処します。原因から治し方の順番までを解説します。
下肢静脈瘤で、すねや足首が茶色〜黒っぽく変色する主な原因は、ヘモジデリンという鉄を含む色素が皮膚に沈着することです。下肢静脈瘤では静脈の逆流防止弁がうまく働かず、足に血液が滞ります。うっ滞が続くと毛細血管から血液成分が漏れ出します。漏れた赤血球が壊れる過程でヘモジデリンが生じ、皮膚にたまって色素沈着が発生してしまうのです。
真皮にヘモジデリンが沈着すると、黄褐色の変色として現れます。かゆみや境界のはっきりしない赤み、皮膚のカサつきを伴うこともあります。日焼けや加齢でできるしみとは仕組みが異なる点を押さえておきましょう。
参照元:下肢静脈瘤の原因・症状・治療方法・予防方法などを専門医が解説(https://meguro-geka.jp/joumyakuryu-blog/stasis-dermatitis-pigmentation/)
参照元:MSDマニュアル プロフェッショナル版(https://www.msdmanuals.com/ja-jp/professional/14-皮膚疾患/皮膚炎/うっ滞性皮膚炎)
下肢静脈瘤に関連する色素沈着は、病気の進行で生じるものと、治療のあとに生じるものの2つに分けられます。
下肢静脈瘤が進行すると、静脈のうっ滞で皮膚に炎症が起こる「うっ滞性皮膚炎」を発症することがあります。初期は足首まわりのかゆみ・赤み・湿疹が中心です。進行すると茶色い色素沈着や皮膚の硬化が起こり、治りにくい潰瘍に至る場合もあります。原因が静脈にあるため、根本的な改善には皮膚の治療だけでなく、静脈の逆流に対する治療が必要です。
静脈瘤の治療後に生じる色素沈着もあります。硬化療法は静脈内に薬剤を注入し、血管を閉塞させる治療です。施術後には高い頻度で色素沈着が見られます。血管周囲に漏れ出た血液成分からヘモジデリンが生じることに加え、炎症が長引くとメラニンの産生も促され、黒ずみが強まることがあります。
レーザーによる血管内焼灼術の場合、皮膚の近くに静脈瘤があった方では、しこりに一致して薄い色素沈着が出ることがあります。これは焼灼後の静脈が皮膚の近くで炎症を起こし、メラニンが沈着した状態です。いずれのタイプも、時間の経過とともに薄くなっていくことが多い変化です。
静脈の治療は色素沈着の悪化を防ぐうえで欠かせませんが、治療を受ければ黒ずみがすぐに消えるわけではありません。
静脈の逆流を治療しても、すでに沈着した色素がすぐに消えることはありません。治療の主な目的は、症状の改善と、皮膚炎・潰瘍への進行を防ぐことです。
かゆみや湿疹、色素沈着、潰瘍が出ている状態は、足の血液循環が著しく悪化しているサインです。そのため原則として手術治療が勧められます。ただし、色素沈着があるだけで必ず手術が必要になるわけではありません。超音波検査で静脈の逆流を確認したうえで、医師と相談して治療方針を決めましょう。
薄くなるまでの期間は、色素沈着のタイプや状態によって異なります。目安は次のとおりです。
いずれも個人差が大きいため、自分の経過が順調かどうかは主治医に確認しましょう。
参照元:下肢静脈瘤の原因・症状・治療方法・予防方法などを専門医が解説(https://meguro-geka.jp/joumyakuryu-blog/stasis-dermatitis-pigmentation/)
参照元:下肢静脈瘤の原因・症状・治療方法・予防方法などを専門医が解説(https://meguro-geka.jp/joumyakuryu-blog/thigh-stiffness/)
参照元:下肢静脈瘤の原因・症状・治療方法・予防方法などを専門医が解説(https://meguro-geka.jp/joumyakuryu-blog/sclerotictherapy-pigmentation/)
色素沈着への対策は、原因である静脈の治療と、毎日のセルフケアの両輪で進めます。
色素沈着の進行を止めるには、原因である静脈の逆流を改善することが欠かせません。2022年時点で最も一般的な手術法は血管内焼灼術です。カテーテルを静脈内に入れ、原因となっている伏在静脈を内側から焼いて塞ぐ方法で、保険が適用されます。軽症〜中等症では、弾性ストッキングによる圧迫療法で進行を抑える選択肢もあります。手術後は外来での超音波検査などで経過を確認するため、通院を続けましょう。
参照元:メディカルノート(https://medicalnote.jp/diseases/%E4%B8%8B%E8%82%A2%E9%9D%99%E8%84%88%E7%98%A4/contents/181001-007-VI)
静脈の治療とあわせて、日常生活では次のケアを続けましょう。
参照元:下肢静脈瘤の原因・症状・治療方法・予防方法などを専門医が解説(https://meguro-geka.jp/joumyakuryu-blog/stasis-dermatitis-pigmentation/)
参照元:MSDマニュアル プロフェッショナル版(https://www.msdmanuals.com/ja-jp/professional/14-皮膚疾患/皮膚炎/うっ滞性皮膚炎)
参照元:メディカルノート(https://medicalnote.jp/diseases/%E8%89%B2%E7%B4%A0%E6%B2%88%E7%9D%80/contents/210208-005-UY)
下肢静脈瘤による色素沈着の主な原因はヘモジデリン(鉄)で、メラニンが関与することもありますが、日焼けによる一般的なしみとは成り立ちが異なります。そのため、まず優先したいのは、血管外科など下肢静脈瘤に詳しい医療機関で超音波検査を受け、静脈の逆流を治療することです。
静脈の治療後、色素沈着は時間をかけて少しずつ薄くなることがあります。それでも気になる場合は、自己判断で治療を探さず、主治医に相談したうえで皮膚科などを検討しましょう。なお、皮膚科・美容皮膚科で行う色素沈着の治療は多くが保険適用外の自由診療であるため、治療を受ける前に費用なども事前に確認しておきましょう。
下肢静脈瘤による足の色素沈着は、静脈のうっ滞で皮膚にたまったヘモジデリンが主な原因です。静脈の治療で悪化は防げますが、すでにある色素はすぐには消えず、薄くなるまでには時間がかかります。血管外科での根本治療を軸に、弾性ストッキングや紫外線対策を続けましょう。見た目が気になる場合は、主治医と相談したうえで皮膚科での治療を検討してください。

| 所在地 | 大阪府大阪市北区曾根崎2-1-12 国道ビル5F |
|---|---|
| アクセス | 北新地駅から徒歩4分/梅田駅から徒歩6分 |
| 電話番号 | 06-6232-8601 |
2019年に保険適用されたグルー治療を大阪で最初に取り入れたクリニック(※)。治療の種類が豊富で、症状やダウンタイム、治療費などの希望を鑑みたうえで、よりよい治療方法を提案してくれます。

| 所在地 | 大阪府大阪市中央区高麗橋1-7-3 TheKitahama 3階 |
|---|---|
| アクセス | 北浜駅から徒歩8分 |
| 電話番号 | 06-6232-8601 |
豊富な治療実績の内、レーザー手術‧高周波焼灼術がその半数を占めるというクリニック。レーザー手術のスペシャリストといえる知識を持った医師が治療を担当しています。

| 所在地 | 大阪府門真市宮野町3-23 |
|---|---|
| アクセス | 大和田駅から徒歩1分 |
| 電話番号 | 072-800-5330 |
下肢静脈瘤に対して、主にレーザー機器と高周波機器を駆使した日帰り手術を専門的に行っているクリニック。平日18:30まで受付をしているため、仕事後でも通いやすいです。
【選定条件】
2023年1月20日時点で、Googleにて「下肢静脈瘤 大阪」と検索して表示された上位38院の内、「日本脈管学会の脈管専門医である」「下肢静脈瘤血管内治療実施管理委員会の血管内レーザー焼灼術実施医・指導医である」「クリニックとしての下肢静脈瘤の治療実績をHPに明記している」の3点をすべて満たした大阪の血管外科クリニックのみを選出。
(※)参照元:梅田血管外科クリニック公式HP(https://www.umeda-vvc.com/)