隠れ下肢静脈瘤とは、どのような病気なのでしょうか。隠れ下肢静脈瘤の特徴や症状、注意点、判断方法などを紹介します。
隠れ下肢静脈瘤とは、下肢静脈瘤の症状が表れていない状態を指します。むくみやだるさなどの症状はあっても、見た目には静脈瘤が確認できないのが特徴です。下肢静脈瘤は足の静脈が太くなったりコブができたりしますが、足のコブができるのは下肢静脈瘤の進行が進んだ状態です。
コブになるまで足の内部でゆっくり進行していき、ようやく見た目でも分かるコブになります。足のコブがないからと病院に行かず、長年不快感に悩まされる方も多いです。
隠れ下肢静脈瘤は、下肢静脈機能低下が起こっている状態を指します。症状としては、むくみが代表として挙げられます。一晩寝て症状が治まれば問題ありませんが、隠れ下肢静脈瘤の場合だと朝になってもむくみがとれていないという自覚がある人が多いようです。
隠れ下肢静脈瘤の人がむくんでいると感じる部分は、ふくらはぎだけではありません。ヒザ裏やヒザの周り、足首などもむくみます。足のむくみに左右差があったり足がつることが多かったりすると、隠れ下肢静脈瘤の可能性があります。
中には、ヒザから下の肌が突っ張って硬いとか、かゆみを感じる人もいます。また、ほかにも隠れ下肢静脈瘤の人が感じる体の不調には、便秘や冷え、腰痛などがあります。
下肢静脈瘤は年配の方の病気というイメージが強いかもしれませんが、隠れ下肢静脈瘤は若い年代でも発症することもあります。年配の方が多いのは、症状が進行して目に見える下肢静脈瘤になったからである場合も多いです。
進行が進む前の初期段階も含めれば、20代から発症することも多い病気なのです。下肢静脈瘤は、足の血管である静脈の逆流防止弁が壊れ、うっ滞してしまう病気です。若い年代の皮膚はハリがあるため、うっ滞して静脈がふくらんでも皮膚が抑え込んでコブになりにくいため自覚症状がありません。
しかし、エコーで血管の内部の状態をみてみると血液の逆流が起きています。そのため、ひどいむくみやだるさといった症状が出るのです。いつまで経っても改善しないむくみやだるさがある場合、まだ20代だから下肢静脈瘤ではないと決めつけず、隠れ下肢静脈瘤を疑った方がよいかもしれません。病院で検査をし、適切な治療をしましょう。
下肢静脈瘤は、男性よりも女性の方がなりやすいと言われています。女性は男性に比べて筋力が弱いため、ふくらはぎに流れる血液を心臓へもどす筋ポンプ作用が働きにくいためです。
特に、出産経験のある女性は発病しやすいです。これは、妊娠時に分泌される女性ホルモンのひとつ卵胞ホルモン(エストロゲン)の血管を広げる作用によって静脈が柔らかくなり、逆流防止弁が壊れやすくなってしまうからです。
さらに、赤ちゃんの成長によって子宮がふくらんでいくことで静脈を圧迫し、血液が戻らなくなってしまい発症リスクが高まります。妊娠中に下肢静脈瘤の症状があっても、手術はできません。足の調子が悪いと感じる方は、早めの診察をおすすめします。
下肢静脈瘤の初期症状として、むくみが挙げられます。ただし、むくみの原因にはさまざまなものがあるため自己判断は難しいでしょう。
むくみは、毛細血管から細胞へ流れる水分量が増加したり、毛細血管やリンパ管への水分吸収が減少したりすることで発生するもの。飲酒や肥満、立ち仕事などによってむくみの症状が出ます。
むくみがあるからといって本当に隠れ下肢静脈瘤なのか判断することは難しいですが、足のだるさやかゆみ、痛みなど生活に明らかな支障が生じている場合、血管外科などのクリニックへ受診することをおすすめします。
所在地 | 大阪府大阪市北区曾根崎2-1-12 国道ビル5F |
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アクセス | 北新地駅から徒歩4分/梅田駅から徒歩6分 |
電話番号 | 06-6232-8601 |
2019年に保険適用されたグルー治療を大阪で最初に取り入れたクリニック(※)。治療の種類が豊富で、症状やダウンタイム、治療費などの希望を鑑みたうえで、よりよい治療方法を提案してくれます。
所在地 | 大阪府大阪市中央区高麗橋1-7-3 TheKitahama 3階 |
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アクセス | 北浜駅から徒歩8分 |
電話番号 | 06-6232-8601 |
豊富な治療実績の内、レーザー手術‧高周波焼灼術がその半数を占めるというクリニック。レーザー手術のスペシャリストといえる知識を持った医師が治療を担当しています。
所在地 | 大阪府門真市宮野町3-23 |
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アクセス | 大和田駅から徒歩1分 |
電話番号 | 072-800-5330 |
下肢静脈瘤に対して、主にレーザー機器と高周波機器を駆使した日帰り手術を専門的に行っているクリニック。平日18:30まで受付をしているため、仕事後でも通いやすいです。
【選定条件】
2023年1月20日時点で、Googleにて「下肢静脈瘤 大阪」と検索して表示された上位38院の内、「日本脈管学会の脈管専門医である」「下肢静脈瘤血管内治療実施管理委員会の血管内レーザー焼灼術実施医・指導医である」「クリニックとしての下肢静脈瘤の治療実績をHPに明記している」の3点をすべて満たした大阪の血管外科クリニックのみを選出。
(※)参照元:梅田血管外科クリニック公式HP(https://www.umeda-vvc.com/)