ここでは、下肢静脈瘤の治療中に注意するべき薬についてまとめています。薬の服用について自己判断することは危険なため、医師への相談が必要です。
ホルモン剤や一部の骨粗鬆症治療薬(ラロキシフェン、エビスタ、ビビアント)などは、血栓が形成されやすくなるため、服用したまま下肢静脈瘤の治療を受けることができません。
ホルモン剤等の内服を一時的に中止できる場合は、下肢静脈瘤の治療は可能。ただし、下肢静脈瘤の手術1ヶ月前〜術後2週間程度といった比較的長期間に渡っての内服中止の必要があるため、ホルモン剤等を処方している医師に相談しましょう。
また、リウマチなどの自己免疫疾患や喘息などのアレルギー性疾患がある方は、ステロイドを内服している可能性があります。ステロイドを内服している場合も血栓形成のリスクを高めるため、下肢静脈瘤の治療を受ける際には内服が中止になる場合があります。なお、点眼薬や吸入薬、外用薬のステロイドについては、治療を継続したまま下肢静脈瘤の治療を受けられます。
リウマチなどの自己免疫疾患に処方される免疫抑制薬や副腎皮質ステロイドは、免疫力の低下によって下肢静脈瘤手術の傷が化膿しやすくなります。
たとえば、カテーテルを用いた治療で感染が起こることは稀なものの、免疫抑制薬や副腎皮質ステロイドを使用している場合は、感染リスクを考慮し中止した方が安心です。ただし、下肢静脈瘤の治療中に使用を中止して良いかどうかは、薬を処方している医師に相談しましょう。
ワーファリン(ワルファリン)や新規抗凝固薬(DOAC)、アスピリン・クロピドグレルといった抗凝固薬を服用している場合、下肢静脈瘤のレーザー治療やグルー治療であれば使用を中止せずに治療を受けられます。
なお、下肢静脈瘤の手術として従来行われていたストリッピング手術の場合は、抗凝固薬の使用を中止する必要があります。
ただし現在の下肢静脈瘤の治療では、レーザー治療やカテーテル治療、グルー治療などが一般的。そのため抗凝固薬を使用したまま下肢静脈瘤の治療が可能ですが、心配な方は医師に質問しておくと良いでしょう。
抗てんかん薬を服用している場合も、服用を中止せずに下肢静脈瘤の治療を受けられます。
てんかんは、遺伝的要因や脳の構造的異常のほか、脳損傷や感染症、代謝異常、海綿状血管腫などが原因だといわれています。そのため、下肢静脈瘤の治療中も内服を継続し、より安全な治療を目指します。
他の疾患で薬を服用している方にとって最も避けるべきなのは、自己判断による服薬中止です。
「下肢静脈瘤の治療を受けたいから、使用中の薬を一旦辞めておこう」などと考えるのは非常に危険です。
薬には、下肢静脈瘤の治療中に使用できるものと使用できないものがありますが、自己判断せず、医師の指示を仰ぐのが安全。
下肢静脈瘤の受診時に「お薬手帳」を持参し、現在服用している薬を正確に医師へ伝えるようにしましょう。なお、サプリメントや漢方薬、市販薬、健康食品などについても、漏れなく申告することが安全な治療につながります。
また、薬を処方している主治医にも下肢静脈瘤の治療を受けたいことを相談しておくことが大切です。
薬を処方している主治医と下肢静脈瘤の治療を行う医師で連携をとり、安全な治療について検討してくれるでしょう。

| 所在地 | 大阪府大阪市北区曾根崎2-1-12 国道ビル5F |
|---|---|
| アクセス | 北新地駅から徒歩4分/梅田駅から徒歩6分 |
| 電話番号 | 06-6232-8601 |
2019年に保険適用されたグルー治療を大阪で最初に取り入れたクリニック(※)。治療の種類が豊富で、症状やダウンタイム、治療費などの希望を鑑みたうえで、よりよい治療方法を提案してくれます。

| 所在地 | 大阪府大阪市中央区高麗橋1-7-3 TheKitahama 3階 |
|---|---|
| アクセス | 北浜駅から徒歩8分 |
| 電話番号 | 06-6232-8601 |
豊富な治療実績の内、レーザー手術‧高周波焼灼術がその半数を占めるというクリニック。レーザー手術のスペシャリストといえる知識を持った医師が治療を担当しています。

| 所在地 | 大阪府門真市宮野町3-23 |
|---|---|
| アクセス | 大和田駅から徒歩1分 |
| 電話番号 | 072-800-5330 |
下肢静脈瘤に対して、主にレーザー機器と高周波機器を駆使した日帰り手術を専門的に行っているクリニック。平日18:30まで受付をしているため、仕事後でも通いやすいです。
【選定条件】
2023年1月20日時点で、Googleにて「下肢静脈瘤 大阪」と検索して表示された上位38院の内、「日本脈管学会の脈管専門医である」「下肢静脈瘤血管内治療実施管理委員会の血管内レーザー焼灼術実施医・指導医である」「クリニックとしての下肢静脈瘤の治療実績をHPに明記している」の3点をすべて満たした大阪の血管外科クリニックのみを選出。
(※)参照元:梅田血管外科クリニック公式HP(https://www.umeda-vvc.com/)