セカンドオピニオンとは、担当医の変更や転院を目的とするものではなく、現在の担当医のもとで治療を受けることを前提に、別の医師の意見を参考にする仕組みです。
下肢静脈瘤は良性疾患であり、命に関わるような緊急性がないため、治療法をじっくりと検討できる病気です。だからこそ、提示された治療方針が本当に妥当かを確認するために、セカンドオピニオンの活用が広がっています。
セカンドオピニオンとは、現在診療を受けている担当医とは別の医師に、診断や治療について第2の意見を求めることです。
転院して別の医師に治療を任せることではなく、患者さんが納得して治療を選ぶための相談を目的としています。
なお、医療訴訟や医療給付、医療ミスに関する相談などは対象外となります。
下肢静脈瘤でセカンドオピニオンを受ける最大のメリットは、提示された治療選択肢(弾性ストッキング、硬化療法、血管内焼灼術、グルー塞栓術など)の妥当性を客観的に確認できる点です。
また、手術以外の保存療法や経過観察でよいという判断を得られる可能性もあります。仮に担当医と同じ意見であったとしても、病気や治療法への理解が深まるため、心から納得して治療に臨めるようになることは大きなメリットです。
セカンドオピニオンは自由診療となるため、費用は全額自己負担となり、交通費や受診までの手間と時間もかかります。また、セカンドオピニオン外来ではあくまで相談のみであり、診察・検査・治療は行われません。
なお、担当医に内緒で受けると、正確な情報が伝わらず、信頼関係や情報連携が損なわれる点には注意が必要です。
下肢静脈瘤の治療方針に迷った際、以下のようなケースではセカンドオピニオンを検討することをおすすめします。
下肢静脈瘤は心臓血管外科の他の病気と異なり、手術適応の明確な絶対基準がないため、医師によって判断が分かれやすい病気です。
熟練の医師であっても両足の超音波検査と診察には15分~30分を要するのが目安です。疑問が残る場合は、セカンドオピニオンの価値が高いといえます。
参照元:お茶の水血管外科クリニック|下肢静脈瘤の超音波検査とは?(https://www.kekkangeka.com/blog/1523/)
まずは、現在の担当医による診断名、病状の進行度、推奨された治療法とその理由、代替案の有無などを書き出して整理しましょう。
その中で生じた疑問や不安は、まず担当医に直接確認することが大切です。十分に話し合っても疑問や懸念が解消されない場合に、セカンドオピニオンの検討へと進む流れが適切です。
次に、血管外科、心臓血管外科、循環器内科の専門医が在籍し、下肢静脈瘤治療の症例数を公開しているクリニックを選びます。
特に重要なのは、日本静脈学会関連の「下肢静脈瘤に対する血管内治療の実施基準」を満たす実施施設および実施医であるかを確認することです。
また、症例数が少なすぎる場合は経験不足が懸念されますが、逆に多すぎる場合も一人ひとりの診察が手薄になる可能性があるため、慎重に検討しましょう。
セカンドオピニオンは社会的に認知された制度であり、担当医に受診の意思を伝えることは決して失礼ではありません。受診にあたっては、担当医に紹介状(診療情報提供書)と、超音波検査や血液検査などのデータを用意してもらう必要があります。
客観的な状況を伝えるために必須であり、紹介状の作成には保険が適用されます。
限られた時間を有効に使うため、聞きたいことを事前にメモして臨みましょう。可能であれば家族に同行してもらうとよいでしょう。受診後は、その結果を必ず現在の担当医に共有し、今後の治療方針を再検討します。
もし別の病院への転院を選ぶ場合には、改めて担当医に転院先の病院宛ての紹介状作成を依頼することになります。
セカンドオピニオンは健康保険が適用されない自由診療のため、全額自己負担となります。
なお、担当医に依頼する紹介状(診療情報提供書)の作成には健康保険が適用されます。また、オンラインでのセカンドオピニオンを実施している施設もあるため、遠方にお住まいの方には有力な選択肢となります。
事前に病院の窓口へ以下の項目を確認しておきましょう。
下肢静脈瘤の治療においては、「不適切治療」が社会問題化しています。
2011年に血管内焼灼術が保険適用となって以降、無症状や軽症例、さらには治療の必要がない正常な静脈に対してまで手術を行うケースが報告されるようになりました。
これを受け、2020年1月に日本静脈学会など関連6学会が「下肢静脈瘤血管内焼灼術の不適切治療に対する声明」を発表し、ガイドラインにも追補が加えられています。
患者さん自身が警戒すべきサインとして、以下に注意してください。
このような対応を受けたケースこそ、セカンドオピニオンを活用する意義が非常に大きいといえます。
大阪で下肢静脈瘤のセカンドオピニオン先を探す際は、以下のポイントを基準に医療機関を選びましょう。
参照元:日本静脈学会理事長|下肢静脈瘤血管内焼灼術の不適切治療に対する声明(https://js-phlebology.jp/wp/wp-content/uploads/2020/01/20.01.10日本静脈学会声明ドラフト.pdf)

| 所在地 | 大阪府大阪市北区曾根崎2-1-12 国道ビル5F |
|---|---|
| アクセス | 北新地駅から徒歩4分/梅田駅から徒歩6分 |
| 電話番号 | 06-6232-8601 |
2019年に保険適用されたグルー治療を大阪で最初に取り入れたクリニック(※)。治療の種類が豊富で、症状やダウンタイム、治療費などの希望を鑑みたうえで、よりよい治療方法を提案してくれます。

| 所在地 | 大阪府大阪市中央区高麗橋1-7-3 TheKitahama 3階 |
|---|---|
| アクセス | 北浜駅から徒歩8分 |
| 電話番号 | 06-6232-8601 |
豊富な治療実績の内、レーザー手術‧高周波焼灼術がその半数を占めるというクリニック。レーザー手術のスペシャリストといえる知識を持った医師が治療を担当しています。

| 所在地 | 大阪府門真市宮野町3-23 |
|---|---|
| アクセス | 大和田駅から徒歩1分 |
| 電話番号 | 072-800-5330 |
下肢静脈瘤に対して、主にレーザー機器と高周波機器を駆使した日帰り手術を専門的に行っているクリニック。平日18:30まで受付をしているため、仕事後でも通いやすいです。
【選定条件】
2023年1月20日時点で、Googleにて「下肢静脈瘤 大阪」と検索して表示された上位38院の内、「日本脈管学会の脈管専門医である」「下肢静脈瘤血管内治療実施管理委員会の血管内レーザー焼灼術実施医・指導医である」「クリニックとしての下肢静脈瘤の治療実績をHPに明記している」の3点をすべて満たした大阪の血管外科クリニックのみを選出。
(※)参照元:梅田血管外科クリニック公式HP(https://www.umeda-vvc.com/)