【大阪版】下肢静脈瘤治療の道しるべ
【大阪版】下肢静脈瘤治療の道しるべ » そもそも下肢静脈瘤とは? » クモの巣状の足の血管の治療法は?【下肢静脈瘤】

クモの巣状の足の血管の治療法は?【下肢静脈瘤】

こちらでは、クモの巣状や網目状に広がる静脈瘤の治療法について、わかりやすく解説しています。血管が目立ってしまう原因や治療の種類を見ていきましょう。

足の血管が目立つ原因

血液は心臓から動脈を通り、全身へ酸素や栄養分を届ける働きをします。さらに、受け取った老廃物や二酸化炭素を、今度は静脈を通って心臓に戻す役割も担っています。このように体内を循環する際、足の静脈は重力に抗って血液を心臓に戻さねばなりません。

基本的には、ふくらはぎの筋肉が血管を絞り上げ、かつ静脈弁により血液の逆流は生じないようになっています。ただ、そういった機能が正しく作用しなくなると、血液が逆流して静脈内で滞留が起こる場合があります。その結果、血管が拡張してコブのようになり、足の血管が目立ってしまうのです。

クモの巣状(網目状)の静脈瘤について

足の皮膚に近いところには、毛細血管である「皮内細静脈」も走っています。皮内細静脈に滞留が生じると、赤紫色のクモの巣のように浮かび上がって見えます。血管が細すぎるため、コブはできません。太ももの外側などに生じやすく、中高年の女性に多くみられるのも特徴です。

網目状静脈瘤とは

クモの巣状静脈瘤と似たものとして、網目状静脈瘤があります。「皮下小静脈」が拡張することが原因となって起こります。文字通り、網目状に広がっています。膝裏のくぼみに生じやすく、また鮮明な青色をしている場合が多いです。拡張する血管や症状があらわれやすい場所、色などは異なりますが、発症の原因はクモの巣状静脈瘤と同じです。

クモの巣状の足の血管の治療法は?

クモの巣状の足の血管の治療法は、主に「硬化療法」と「レーザー硬化療法」の2つの方法があります。それぞれの特徴や身体への影響について、わかりやすく解説します。

硬化療法

静脈瘤を閉塞させる治療方法

静脈瘤に、ポリドカスクレロールという硬化剤を注入します。硬化剤で静脈瘤の膜に炎症を起こして圧迫し、閉塞していく治療法です。閉塞した静脈瘤は、少しずつ吸収され、数ヵ月間のうちに無くなります。

また、硬化療法は、レーザー手術・ラジオ波手術・グルー手術などの後に残っている、細かい静脈瘤を除去するための治療法としても適用される場合があります。

身体に傷跡が残りにくい治療法ではありますが、血栓形成を原因とするしこりや静脈炎、あるいは色素沈着などの合併症が起こるリスクもあるため、注意が必要です。

細い注射針で硬化剤を注入

極細の注射針を用いて、硬化剤を注入するための穿刺を行います。注入が終了したら針を抜き、ガーゼやスポンジなどを当て、さらに弾性ストッキングで圧迫をする必要があります。なお、患部が広範囲にわたる場合は、時間をあけて数回行います。

治療後の経過

治療後は、4~5週間ほど弾性ストッキングの着用を続けます。そうすることで、塞がれた血管が細くなりさらに周囲の組織へと吸収されるのを促します。

治療における副作用

※血栓性静脈炎や色素沈着は通常数日から数ヵ月で症状が改善に向かいます。

※水ぶくれは多くの場合時間とともに落ち着きます。

※治療後にまた細かい静脈瘤が現れた場合、数回にわたって治療を繰り返すことがあります。

治療の費用目安

大阪における治療費の目安:片足につき15,000円前後(保険適用・3割負担の場合)。

下肢静脈瘤の治療方法
硬化療法について詳しく見る

レーザー硬化療法

針を刺すのが困難な静脈瘤の治療に適している

「ヤグレーザー」といった医療用レーザーを用いて、身体の外からレーザー照射を行って下肢静脈瘤を塞いでいく治療法です。クモの巣状静脈瘤をはじめとする、注射針を刺せないほど小さな静脈瘤を治療する際に適しています。

伏在静脈の分岐に生じた静脈瘤を治したい場合などは、上述の硬化療法とレーザー硬化療法を組み合わせた治療法が適用されることもあります。

麻酔をしてからレーザー照射を行う

表面麻酔をかけてから、数十ヵ所にレーザー照射を行います。照射のたびに、輪ゴムで弾かれるような痛みが走りますが、術後に痛みが続くことはありません。なお、術後は弾性ストッキングの着用は不要です。

身体への負担をおさえやすい

注射針を刺したり硬化剤を体内に注入したりする必要がないため、身体への負担をおさえやすい治療法であるといえます。傷が残らない点や、広範囲への照射を一度に行える点も注目すべきポイントです。

治療における副作用

※発赤・色素沈着は一過性の症状のため、多くの場合時間経過とともに改善に向かいます。

※万が一びらん・潰瘍が現れた場合、治療は症状の回復まで数ヵ月から2年要することがあります。

治療の費用目安

10cm四方の治療で約10,000円。

【大阪版】下肢静脈瘤治療の
信頼できる医師が
所属するクリニックガイド

THREE SELECTIONS
大阪で見つけた
下肢静脈瘤治療の
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患者さんの症状や希望へ
徹底的に寄り添う医師
梅田血管外科クリニック
梅田血管外科クリニック
引用元:梅田血管外科クリニック
https://www.umeda-vvc.com/
所在地 大阪府大阪市北区曾根崎2-1-12 国道ビル5F
アクセス 北新地駅から徒歩4分/梅田駅から徒歩6分
電話番号 06-6232-8601
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1年間で1,063
※2022年の実績

2019年に保険適用されたグルー治療を大阪で最初に取り入れたクリニック(※)。治療の種類が豊富で、症状やダウンタイム、治療費などの希望を鑑みたうえで、よりよい治療方法を提案してくれます。

梅田血管外科クリニック
手術方法などを
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レーザー治療の実績に
定評のある職人肌な医師
坂田血管外科クリニック
坂田血管外科クリニック
引用元:坂田血管外科クリニック
https://sakataclinic.com/
所在地 大阪府大阪市中央区高麗橋1-7-3 TheKitahama 3階
アクセス 北浜駅から徒歩8分
電話番号 06-6232-8601
下肢静脈瘤の治療実績
1年間で879
※2022年の実績

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坂田血管外科クリニック
手術方法などを
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地域密着の通いやすい
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今村血管外科クリニック
今村血管外科クリニック
引用元:今村血管外科クリニック
https://www.imamura-vascular.com/
所在地 大阪府門真市宮野町3-23
アクセス 大和田駅から徒歩1分
電話番号 072-800-5330
下肢静脈瘤の治療実績
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※2012年5月~2023年1月の実績

下肢静脈瘤に対して、主にレーザー機器と高周波機器を駆使した日帰り手術を専門的に行っているクリニック。平日18:30まで受付をしているため、仕事後でも通いやすいです。

今村血管外科クリニック
手術方法などを
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【選定条件】
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(※)参照元:梅田血管外科クリニック公式HP(https://www.umeda-vvc.com/