ここでは、下肢静脈瘤の手術後の過ごし方についてまとめています。「手術後の痛みは?」「手術後どのくらいで症状が改善する?」「手術後の仕事はいつからOK?」といった疑問がある方は、ぜひ参考にしてください。
下肢静脈瘤の手術後には、多くのケースで患部の「つっぱり感」を覚えることがあります。これは、手術によって一時的に硬くなった血管が原因ですが、術後1〜2週間ほどで症状は治まっていくことがほとんど。つっぱり感がある状態でも曲げ伸ばしをしても支障はありません。
また、術後の痛みでは、患部に軽い痛みを感じるケースがあります。そのため、必要に応じて鎮痛剤を服用します。痛みについても術後1〜2週間ほどで改善することが多く、術後1ヶ月頃には気にならない程度まで改善するケースが一般的です。
手術前まで感じていた「足のだるさ」や「こむら返り」などの症状は、術後すぐに改善を実感することが多く見受けられます。
「むくみ」については、術後から徐々に改善していきますが、むくみの原因が下肢静脈瘤以外にもある場合は、なかなか改善しないことも。その場合、術後半年程度は様子を見て、それでも改善しない場合は他の原因を探って治療を検討します。
また、下肢静脈瘤によって「ボコボコの見た目」に悩まされる方もいます。瘤切除手術を併せて行えば術後すぐに改善が期待されますが、通常の下肢静脈瘤手術のみでも、術後徐々に改善していきます。もしも術後半年程度経ってもボコボコ感が改善しない場合は、硬化療法などの治療を行うことが有効です。
たとえば、レーザーやカテーテルを用いた手術を行った場合、縫うほどの傷はありません。
また、瘤切除手術を行った場合は皮膚を切開しますが、縫わないか縫っても1針程度のことがほとんど。
そのため、下肢静脈瘤の手術による傷跡は残りにくいといえるでしょう。
まず、術後の仕事については、手術翌日から通常通りに行えます。むしろ翌日以降は歩いた方が良いため、通勤時やデスクワーク中でも足を動かすことを意識しましょう。
また、運動については、ウォーキング程度ならOK。積極的に歩くよう医師から指示されることもあります。ただし激しい運動は、術後1週間程度は控えましょう。術後の診察時に医師が判断するまでは、ウォーキングなどの軽い運動に留めるのが安心です。
なお、運転については、手術時に使用した麻酔の影響を考慮しなければなりません。静脈麻酔を行った場合は、手術当日は麻酔の影響でぼーっとした状態になります。運転をすると危険なため、静脈麻酔を行った日の運転は控えましょう。
手術を行う前日あるいは当日に、入浴をしましょう。
手術後のシャワー・入浴については、レーザーやカテーテルを用いた手術の場合ならシャワーのみOK。湯船に浸かれるのは手術翌日からです。
また、瘤切除手術を受けた場合、手術当日はシャワーも入浴もできません。手術翌日からシャワーが可能ですが、入浴できるタイミングについては医師の指示を仰ぎましょう。
手術後約1ヶ月間は、長距離の移動を伴う旅行は控える必要があります。特に長時間のフライトは、術後の回復に影響を及ぼす可能性があるため、避けることが望ましいでしょう。
というのも、下肢静脈瘤の手術の合併症として、エコノミークラス症候群になることが挙げられるからです。
また、長距離移動を伴う旅行では、術後のトラブルがあってもすぐに対応できません。
さらに、術後の経過によっては医師から「まだ旅行はNG」と指示される可能性があります。そのため、下肢静脈瘤の手術後に旅行を計画する場合は、少なくとも術後1ヶ月以上の期間を空けて予定を立てると安心です。
まず、手術前日について、飲酒が絶対NGなわけではありませんが、酔わない程度に控えることが推奨されます。
なお、手術当日および翌日の2日間は飲酒を避けてください。手術直後にアルコールを摂取すると、炎症や内出血のリスクが高まる可能性があるためです。
手術翌日を過ぎてからは飲酒しても問題ありませんが、少量がおすすめです。アルコールを多量に摂取すると、術後の痛みが出やすくなります。
手術前日は、通常通りの食事で問題ありません。
ただし、手術当日は開始予定時刻の6時間前から飲食を控える必要があります。
なお、水分については、脱水を予防するため、手術直前まで積極的な摂取が推奨されていますが、手術6時間前以降はゼリー状やヨーグルト状のものから水分を摂ることは禁止されているため、注意しましょう。

| 所在地 | 大阪府大阪市北区曾根崎2-1-12 国道ビル5F |
|---|---|
| アクセス | 北新地駅から徒歩4分/梅田駅から徒歩6分 |
| 電話番号 | 06-6232-8601 |
2019年に保険適用されたグルー治療を大阪で最初に取り入れたクリニック(※)。治療の種類が豊富で、症状やダウンタイム、治療費などの希望を鑑みたうえで、よりよい治療方法を提案してくれます。

| 所在地 | 大阪府大阪市中央区高麗橋1-7-3 TheKitahama 3階 |
|---|---|
| アクセス | 北浜駅から徒歩8分 |
| 電話番号 | 06-6232-8601 |
豊富な治療実績の内、レーザー手術‧高周波焼灼術がその半数を占めるというクリニック。レーザー手術のスペシャリストといえる知識を持った医師が治療を担当しています。

| 所在地 | 大阪府門真市宮野町3-23 |
|---|---|
| アクセス | 大和田駅から徒歩1分 |
| 電話番号 | 072-800-5330 |
下肢静脈瘤に対して、主にレーザー機器と高周波機器を駆使した日帰り手術を専門的に行っているクリニック。平日18:30まで受付をしているため、仕事後でも通いやすいです。
【選定条件】
2023年1月20日時点で、Googleにて「下肢静脈瘤 大阪」と検索して表示された上位38院の内、「日本脈管学会の脈管専門医である」「下肢静脈瘤血管内治療実施管理委員会の血管内レーザー焼灼術実施医・指導医である」「クリニックとしての下肢静脈瘤の治療実績をHPに明記している」の3点をすべて満たした大阪の血管外科クリニックのみを選出。
(※)参照元:梅田血管外科クリニック公式HP(https://www.umeda-vvc.com/)