下肢静脈瘤などの慢性静脈疾患の状態を把握する際に用いられる分類方法であるCEAP分類。このページでは、臨床症状を意味するCについて、進行度別に説明しています。
下肢静脈瘤などの慢性静脈疾患を評価するスケールとして使用される分類方法のひとつに、CEAP分類があります。頭文字は、それぞれ臨床症状(C)・病因(E)・解剖学的分布(A)・病態(P)を表します。1994年に開発されて以来、今日まで臨床で広く用いられています。
慢性静脈疾患は、治療を行わないと重症化が進み、皮下脂肪が硬化する脂肪皮膚硬化症になったり潰瘍が生じたりするリスクもあります。そこで役立つのが、病状を客観的に把握し、適切な治療方法を検討できるCEAP分類なのです。現在よく用いられているのは、臨床症状(C)です。
参照元:日本静脈学会|静脈疾患における圧迫療法ガイドライン2025(https://js-phlebology.jp/wp/wp-content/uploads/2025/01/Jpn.-J.-Phlebol.-36-Supplement-2025.pdf)
皮膚表面に、クモの巣状に毛細血管が浮き出る状態です。痛みやかゆみを感じることはあまりありません。そのため、この段階で受診する方は、見た目が気になるという理由であるケースが多いです。
まれにチクチクした痛みやちょっとしたかゆみ、あるいは灼熱感などを覚える場合もありますが、症状が進行して太い静脈瘤になる可能性は低いため、過度な心配は無用です。どうしても気になる場合には、専門医に相談してみるのもよいでしょう。
静脈瘤が3mm以上になり、表面がボコボコしている状態です。足にだるさや重さを感じたり、あるいは疲れやすくなったりする症状がみられます。また、特に明け方や夜間に、筋肉のけいれんが起こる場合もあります。
こういった症状は、静脈の血液の逆流が慢性化しつつある段階で起こります。そのまま放置してしまうと、症状が進行し悪化してしまう可能性が高いです。将来的な合併症のリスクを抑え、見た目を改善し、またQOLを維持するためにも、C2の段階で適切な治療を受け、進行を防いでおくようにしましょう。
朝は問題がなくても夕方になると、靴がきつくなるほど足がむくんでしまう状態です。足のむくみがひどい場合には、静脈瘤が進行しているサインである可能性を疑いましょう。
足のむくみは、立ち仕事をしたり長時間座っていたりすると、足の静脈に血液がたまりやすくなるために生じます。足首やすねの周りのむくみが繰り返し生じる場合には特に、下肢静脈瘤が進行した結果、静脈うっ滞が慢性化している可能性が高いといえます。水分代謝が悪くなっただけ、などと安易に判断を下すのではなく、一度専門医による診断を受けることをおすすめします。
皮膚が茶色や黒っぽい色になり、ゴワゴワした質感になり、さらに湿疹やかゆみが現れるうっ滞性皮膚炎が生じている状態です。静脈の血液が慢性的に滞り、血液の成分が毛細血管からにじみ出ることにより起こる皮膚炎です。
皮膚の栄養状態が悪くなり、また本来備わっているバリア機能が失われているため、さまざまな皮膚トラブルが起こりやすい状態であるといえます。わずかな刺激が加えられただけでも、皮膚に赤みが出たりただれたりします。そのままC5・C6の皮膚潰瘍まで進行する場合が多く、その場合キズも治りにくくなるため、早めに専門医に相談して適切な治療を受けることが大切です。
潰瘍が治癒した後の状態です。治癒したとはいっても静脈の逆流やうっ血状態が改善されていないため、潰瘍が再発する可能性は高いといわれています。一見したところでは傷がふさがったように見えたとしても、皮膚の下では血液は停滞している状態が継続しています。皮膚が再びもろくなるリスクが高いため、かゆみによる掻きこわしなどをきっかけに、皮膚が崩れ、潰瘍が再び生じてしまう場合が多いです。
そのため、潰瘍が治癒した後にそのまま放っておくのではなく、根本原因である静脈の逆流を防ぐ手術を受けたり弾性ストッキングを利用した圧迫療法を続けたりすることで、再発の予防に努めることが重要です。
皮膚がえぐれて傷が深くなり、滲出液がにじみ出て、さらに周囲が赤く腫れている状態です。このような状態まで進行すると、保湿をしたり市販薬で対処したりしても、改善するのは難しいでしょう。皮膚表面だけの問題ではなく、静脈の血流障害が根本的な原因となっているためです。ケアを自己判断で行うことで、傷が治りにくくなり、さらには感染を引き起こしてしまうリスクも高まります。
このC6の段階では、早めに静脈の逆流を防ぐ手術を受けることが大切です。皮膚のダメージがさらに進行する前に、専門医の診察を受け、根本的な原因にアプローチする治療を受けましょう。
C1の段階であれば、健康上大きな問題はありません。見た目などが気になる方は、医師に相談してみてください。
ただし、痛みやかゆみ、あるいは皮膚表面にボコボコした血管が出ているなどC2の症状がみられるのであれば、クリニックを受診しましょう。そのまま放っておくと生活に影響が出るだけでなく、症状が悪化してしまいます。入院治療が必要になると治療費も高くなるため、注意が必要です。

| 所在地 | 大阪府大阪市北区曾根崎2-1-12 国道ビル5F |
|---|---|
| アクセス | 北新地駅から徒歩4分/梅田駅から徒歩6分 |
| 電話番号 | 06-6232-8601 |
2019年に保険適用されたグルー治療を大阪で最初に取り入れたクリニック(※)。治療の種類が豊富で、症状やダウンタイム、治療費などの希望を鑑みたうえで、よりよい治療方法を提案してくれます。

| 所在地 | 大阪府大阪市中央区高麗橋1-7-3 TheKitahama 3階 |
|---|---|
| アクセス | 北浜駅から徒歩8分 |
| 電話番号 | 06-6232-8601 |
豊富な治療実績の内、レーザー手術‧高周波焼灼術がその半数を占めるというクリニック。レーザー手術のスペシャリストといえる知識を持った医師が治療を担当しています。

| 所在地 | 大阪府門真市宮野町3-23 |
|---|---|
| アクセス | 大和田駅から徒歩1分 |
| 電話番号 | 072-800-5330 |
下肢静脈瘤に対して、主にレーザー機器と高周波機器を駆使した日帰り手術を専門的に行っているクリニック。平日18:30まで受付をしているため、仕事後でも通いやすいです。
【選定条件】
2023年1月20日時点で、Googleにて「下肢静脈瘤 大阪」と検索して表示された上位38院の内、「日本脈管学会の脈管専門医である」「下肢静脈瘤血管内治療実施管理委員会の血管内レーザー焼灼術実施医・指導医である」「クリニックとしての下肢静脈瘤の治療実績をHPに明記している」の3点をすべて満たした大阪の血管外科クリニックのみを選出。
(※)参照元:梅田血管外科クリニック公式HP(https://www.umeda-vvc.com/)