下肢静脈瘤では、足にかゆみが見られることがありますが、その原因が知りたい方もいるのではないでしょうか。
ここでは、下肢静脈瘤で足にかゆみが現れる原因についてまとめ、対処法も解説しています。
下肢静脈瘤は、見た目だけではなく、かゆみや皮膚の変色などの皮膚トラブルを引き起こすことがあります。下肢静脈瘤があると、足の血流が悪くなることに伴い、さまざまな症状が見られることがあるため、注意しなければなりません。
血流の滞りは、皮膚にしっかりと栄養が行き渡らず、乾燥やかゆみを引き起こしやすくなります。また、滞留した血液が原因で皮膚に炎症が起き、かゆみがさらに悪化する可能性もあります。
下肢静脈瘤によるかゆみなどの症状は、特定の部位に見られやすい傾向があります。かゆみが見られやすい部位については、以下をご覧ください。
上述した部位は、重力の影響で血液が滞りやすいです。中でも、立ち仕事をすることが多い方や、長時間同じ姿勢で過ごしている方は、これらの部位にかゆみが見られやすくなります。
下肢静脈瘤によるかゆみは、単独で出現せず、かゆみと同時に足のだるさやむくみなどの症状が見られやすいです。
足のだるさやむくみは、下肢静脈瘤の代表的な症状とも言われています。とりわけ夕方になると、足が重く感じる・靴下の跡がくっきりと残るという場合は、血液循環に問題がある可能性も。
さらに、夜間や明け方などに足がつる「こむら返り」も、下肢静脈瘤と関連している症状です。血液循環の悪化により筋肉に十分な酸素や栄養が届かなくなることが原因と考えられています。
さらに進行してしまうと、皮膚の変色・硬化などの症状が起きる可能性もあります。特に、足首周辺の皮膚が黒や茶色に変色し、触れるとごわごわとした感触になる場合もあるため、注意が必要です。
このような症状が複数見られる場合は、下肢静脈瘤による「うっ滞性皮膚炎」を起こしている可能性があるため、注意が必要です。
足のかゆみが見られる場合、どのようなセルフケアが有効なのか、気になる方もいるのではないでしょうか。ここでは、自分でできる対処法について解説します。
足のかゆみへの対処法として、有効なのが弾性ストッキングを使用することです。このストッキングは着圧が強いものであり、薬局やドラッグストア、スポーツ用品店などで販売されています。市販されているアイテムの圧や種類は多岐にわたりますが、圧が強力なものは販売されていません。
非常に強い圧力のものは薬の処方と同様で診察の際に処方してもらうことになります。
まずは、低い着圧ソックスを購入し、日中履いた状態でなるべく歩いたり立ったり動くような生活を心がけていくと血流がよくなっていきます。血流が改善していくと、かゆみも軽減し、皮膚の色も少しずつよくなっていくでしょう。
ふくらはぎは「第二の心臓」という異名を持つことで知られています。それは、ふくらはぎが重力に逆らって、下半身の血液を心臓へ戻すポンプの役割を果たしているからです。この部位にある筋肉を効果的に使用すると、血液循環の改善につながります。
効果的な運動には、ウォーキングや水中ウォーキングが挙げられます。
ウォーキングは手軽に始められる運動の1つ。通勤時に一駅分歩いたり、昼休みに周辺を散歩したりすると血流改善につながります。
水中ウォーキングは、水圧や浮力の影響で血流改善が目指せるおすすめの運動の1つです。関節へかかる負担も少ないため、肥満の方や高齢の方でも取り組みやすいでしょう。このような予防法を継続的に取り入れていくと、下肢静脈瘤によるかゆみなどの症状軽減につながります。
軽度のかゆみであれば、弾性ストッキングの使用や軽いウォーキングなど日常の対策で症状を緩和させることも可能です。しかし、セルフケアを行なったとしても、下肢静脈瘤自体を治すことはできません。
すでに症状が進行している場合は、自己判断でケアを続けるのではなく、専門のクリニックを受診して診察を受けることが重要です。かゆみやむくみなど気になる症状がある方も、クリニックを受診して、医師の診察を受けるようにしましょう。

| 所在地 | 大阪府大阪市北区曾根崎2-1-12 国道ビル5F |
|---|---|
| アクセス | 北新地駅から徒歩4分/梅田駅から徒歩6分 |
| 電話番号 | 06-6232-8601 |
2019年に保険適用されたグルー治療を大阪で最初に取り入れたクリニック(※)。治療の種類が豊富で、症状やダウンタイム、治療費などの希望を鑑みたうえで、よりよい治療方法を提案してくれます。

| 所在地 | 大阪府大阪市中央区高麗橋1-7-3 TheKitahama 3階 |
|---|---|
| アクセス | 北浜駅から徒歩8分 |
| 電話番号 | 06-6232-8601 |
豊富な治療実績の内、レーザー手術‧高周波焼灼術がその半数を占めるというクリニック。レーザー手術のスペシャリストといえる知識を持った医師が治療を担当しています。

| 所在地 | 大阪府門真市宮野町3-23 |
|---|---|
| アクセス | 大和田駅から徒歩1分 |
| 電話番号 | 072-800-5330 |
下肢静脈瘤に対して、主にレーザー機器と高周波機器を駆使した日帰り手術を専門的に行っているクリニック。平日18:30まで受付をしているため、仕事後でも通いやすいです。
【選定条件】
2023年1月20日時点で、Googleにて「下肢静脈瘤 大阪」と検索して表示された上位38院の内、「日本脈管学会の脈管専門医である」「下肢静脈瘤血管内治療実施管理委員会の血管内レーザー焼灼術実施医・指導医である」「クリニックとしての下肢静脈瘤の治療実績をHPに明記している」の3点をすべて満たした大阪の血管外科クリニックのみを選出。
(※)参照元:梅田血管外科クリニック公式HP(https://www.umeda-vvc.com/)