下肢静脈瘤とは、足の血管(静脈)がふくらみ、コブのような状態になる病気です。
悪性の病気ではないため、生命にかかわる心配はありません。しかし、自然に治ることはなく、少しずつ進行していくため、日常生活の中で不快に感じることがあります。
下肢静脈瘤の初期症状では、足の血管が浮き出て目立つようになります。
おもな自覚症状には、「足が重だるい」「足がむくむ」「足がつる(こむら返り)」などがあげられますが、ひどい場合には、湿疹や色素沈着などの皮膚炎を起こしたり、傷が治らない皮膚潰瘍を起こすこともあります。
下肢静脈瘤は、足に血液がたまることで起きるため、午後から夕方・夜に症状が強く出るのが特徴です。
下肢静脈瘤の治療は、おもに血管外科でおこなわれるため、血管外科または循環器内科へ受診しましょう。
血管外科は全身の血管を扱う専門の診療科であり、手術を含めてさまざまな血管疾患の治療がされています。
循環器内科は、心臓や血液の流れに関する症状を扱う診療科であり、胸痛や息切れ、心筋梗塞のほか、生活習慣病の診察や治療もおこなわれています。
下肢静脈瘤の種類は、大きく「伏在型(ふくざいがた)静脈瘤」「側枝型(そくしがた)静脈瘤」「網目状静脈瘤」「クモの巣状静脈瘤」の4種類にわけられます。
4種類の静脈瘤のうち、症状が進行し治療が必要になる可能性が考えられるのは、伏在型静脈瘤です。
側枝型静脈瘤や網目状静脈瘤、クモの巣状静脈瘤は比較的軽症であり、基本的に治療の心配はないとされていますが、併発している場合や外見が気になる場合には、治療をするケースもあります。
下肢静脈瘤の治療方法は、おもに5つあり費用もそれぞれ異なります。
最も基本的な治療とされている圧迫療法は約5,000円、硬化療法は約5,500~14,000円、ストリッピング手術やレーザー治療、グルー治療は、片足で約35,000円~55,000円ほどとなっています。
それぞれ治療方法が異なるため、自分の症状や体質も考えながら、医師と相談して決めましょう。
下肢静脈瘤は良性の病気のため、治療をしなくても命に別状はありません。
とはいえ自然に治ることはなく、静脈瘤のタイプによっては、年月の経過とともに静脈瘤が大きくなり、私生活に影響を及ぼす可能性があります。
足のだるさやむくみ、かゆみにより、生活の質が低下する恐れがあるため、早めに医療機関を受診しましょう。
下肢静脈瘤の手術後に考えられる合併症には、皮下出血や大腿部疼痛、つっぱり感、しびれや無知覚があります。
また、治療を受けずに静脈瘤が進行した場合には、湿疹や皮膚炎、色素沈着や皮膚潰瘍などの合併症を引き起こす可能性があります。
手術したあと、数年後に再発するおそれもあるため、受診や手術を受ける際は、下肢静脈瘤を専門的に扱っている心臓血管外科や血管外科へ受診しましょう。
下肢静脈瘤の手術後の
後遺症や合併症のリスクについて
詳しく見る
足の静脈が浮き出る原因として「下肢静脈瘤」が挙げられます。長時間の同じ姿勢や、妊娠による血流変化が静脈弁に負担をかけ、血液が逆流することで発症することがあり、静脈が膨張することで血管が浮き出て見られるのです。
下肢静脈瘤の予防として、日頃の適度な運動が挙げられます。足の運動によって血液循環の改善をめざしましょう。ただし、激しい運動は逆効果となるため注意が必要です。
下肢静脈瘤は足の静脈が太くなったりコブができたりしますが、隠れ下肢静脈瘤とは下肢静脈瘤の症状が表にあらわれていない状態をいいます。症状としてはむくみが代表として挙げられ、20代の若い年代でも発症します。
下肢静脈瘤は、いくつかの検査を順次行い診断されます。視診・触診では、見たり触ったりして直接足の状態を確認。超音波検査によって血管の太さや走行、血栓の有無、血液の流れの方向性などを調べます。痛みはありません。
下肢静脈瘤ができると「足が壊死する」「切断が必要」「心臓や脳で血管が詰まる」といったウワサを耳にしたことはありませんか。これらはすべて誤解です。不安を抱えている方に向けて、下肢静脈瘤に対する正しい知識を解説します。
下肢静脈瘤になりやすい体質を持つ方や古い治療法で手術を受けた方、専門の医師による治療ではなかった場合など、下肢静脈瘤が再発する要因はさまざまです。再発した場合にどんな対処法があるか、前もって知っておきましょう。
静脈内の滞留により血管が拡張してコブ状になり、血管がクモの巣状や網目状に浮き出てしまう下肢静脈瘤。治療方法として、従来の硬化療法のほか、「ヤグレーザー」を用いるレーザー硬化療法などが適用されます。
下肢静脈瘤の予防・改善のために、適度な運動を行うことが推奨されています。「つま先立ち」や「つま先上げ」など、日常生活に取り入れやすいエクササイズもおすすめです。負担の大きいマラソンや加圧トレーニングは、症状悪化のリスクがあるため、注意が必要です。
所在地 | 大阪府大阪市北区曾根崎2-1-12 国道ビル5F |
---|---|
アクセス | 北新地駅から徒歩4分/梅田駅から徒歩6分 |
電話番号 | 06-6232-8601 |
2019年に保険適用されたグルー治療を大阪で最初に取り入れたクリニック(※)。治療の種類が豊富で、症状やダウンタイム、治療費などの希望を鑑みたうえで、よりよい治療方法を提案してくれます。
所在地 | 大阪府大阪市中央区高麗橋1-7-3 TheKitahama 3階 |
---|---|
アクセス | 北浜駅から徒歩8分 |
電話番号 | 06-6232-8601 |
豊富な治療実績の内、レーザー手術‧高周波焼灼術がその半数を占めるというクリニック。レーザー手術のスペシャリストといえる知識を持った医師が治療を担当しています。
所在地 | 大阪府門真市宮野町3-23 |
---|---|
アクセス | 大和田駅から徒歩1分 |
電話番号 | 072-800-5330 |
下肢静脈瘤に対して、主にレーザー機器と高周波機器を駆使した日帰り手術を専門的に行っているクリニック。平日18:30まで受付をしているため、仕事後でも通いやすいです。
【選定条件】
2023年1月20日時点で、Googleにて「下肢静脈瘤 大阪」と検索して表示された上位38院の内、「日本脈管学会の脈管専門医である」「下肢静脈瘤血管内治療実施管理委員会の血管内レーザー焼灼術実施医・指導医である」「クリニックとしての下肢静脈瘤の治療実績をHPに明記している」の3点をすべて満たした大阪の血管外科クリニックのみを選出。
(※)参照元:梅田血管外科クリニック公式HP(https://www.umeda-vvc.com/)