下肢静脈瘤はご家族に同じ症状の方がいる場合、発症しやすくなる傾向があります。ある調査データによれば、両親ともに下肢静脈瘤がある場合、子どもが発症する確率は約90%と非常に高い数値が報告されています。また、片方の親(母親側など)のみに下肢静脈瘤がある場合でも、女性で約62%、男性で約25%の確率で発症するとされています。
一方で、両親ともに家族歴がない場合の発症率は約20%にとどまります。このデータからもわかる通り、ご家族に下肢静脈瘤の経験者がいる50代女性は、通常よりも発症リスクが高いと認識し、日頃から足の変化に注意を払うことが重要です。
参照元:目黒外科|親子で下肢静脈瘤になる?遺伝の影響と予防法を専門医が解説(https://meguro-geka.jp/joumyakuryu-blog/parent-and-child/)
下肢静脈瘤が親から子へ引き継がれやすいのは事実ですが、医学的に下肢静脈瘤を直接引き起こす「遺伝子」はまだ特定されておらず、明確な「遺伝病」とは断言できません。それでは何が遺伝するのかというと、血管壁の脆さや静脈弁の構造といった「体質」、そして親から受け継いだ「生活習慣」の2つです。
たとえば、親と同じように立ち仕事に就いたり、過食による肥満傾向を受け継いだり、喫煙の習慣があったりすると、必然的に足の血管への負担が増加します。つまり、生まれ持った体質と、後天的な生活環境の両方が重なることによって、結果的に下肢静脈瘤の発症リスクが高まってしまうのです。
下肢静脈瘤は、男性よりも女性の方がなりやすく、その罹患率は男性の約2~3倍にのぼります。その大きな理由が女性ホルモンの影響です。卵胞ホルモン(エストロゲン)や黄体ホルモン(プロゲステロン)には血管壁を柔らかくする作用があり、これによって静脈が拡張しやすくなり、血液の逆流を防ぐ静脈弁が正常に機能しにくくなります。ホルモンバランスの変化は、女性の血管に継続的な負担を与えています。
参照元:国立循環器病研究センター|下肢静脈瘤(https://www.ncvc.go.jp/hospital/pub/knowledge/disease/varicose_veins/)
妊娠と出産も、下肢静脈瘤の大きな発症要因です。妊娠中は赤ちゃんを育てるために循環血液量(特に血漿量)が40〜50%増加し、同時に黄体ホルモンの影響や大きくなった子宮による圧迫で、足の静脈への負担が急激に上昇します。妊娠時にパンパンにふくれてゴムのように伸びきってしまった静脈弁は出産後も元に戻らないことがあり、2人目以降の妊娠・出産を経験することで、さらに発症リスクが高まります。
参照元:アキ循環器・血管外科クリニック|下肢静脈瘤になりやすい人(https://www.aki-cv.com/kashi_cause/)
50代以降の女性は、加齢による身体的な変化にも注意が必要です。年齢を重ねるにつれて静脈壁の弾力が徐々に失われ、血液の圧力に耐えきれなくなります。
さらに、「第二の心臓」とも呼ばれるふくらはぎの筋肉量が低下することで、足から心臓へ血液を押し戻すポンプ機能が衰えてしまいます。これらの加齢による変化が重なることで、足の静脈に血液のうっ滞が起こりやすくなるのです。
日常の生活習慣も発症に直結します。家事やデスクワークなどで長時間同じ姿勢が続くと、筋肉ポンプが働かず血液が滞ります。また、肥満は腹圧を上昇させ、下半身の静脈に強い圧力をかけます。
くわえて喫煙はニコチンの作用で血管を収縮させて血流を悪化させるため、発症リスクを高めるとされています。これらが遺伝的体質と重なることで、相乗的にリスクが跳ね上がります。
ご自身のむくみが下肢静脈瘤によるものかどうかを見分けるためには、「時間帯・左右差・圧痕」の3つのポイントを確認してください。
1つ目は時間帯で、「朝は軽く、夕方になるにつれて悪化する」場合は静脈のうっ滞が疑われます。2つ目は左右差で、下肢静脈瘤は両足よりも「片足に症状が強く出る」など左右差があることが多いです。3つ目は圧痕(あっこん)です。すねのあたりを指で数秒間押し、指を離しても凹みが残る「圧痕性浮腫」がある場合は、皮膚の下に水分が溜まっているサインとなります。
下肢静脈瘤というと、足の血管がボコボコと浮き出る状態を想像しがちですが、実は見た目の変化より先に自覚症状が現れることが多くあります。
血管が膨らむ前に、夕方になると足がだるい・重い、夜間や明け方にこむら返り(足がつる)が起きる、すねにかゆみや色素沈着が出るといった症状が先行します。単なる加齢や疲れによるむくみとの決定的な違いは、これらの症状が休んでも消えず、3か月以上継続して起こる点にあります。
下肢静脈瘤を予防するためには、日常生活の中で足の血流を促す習慣を取り入れることが重要です。まずは、ウォーキングやかかとの上げ下ろし運動を行い、ふくらはぎの筋肉ポンプを鍛えましょう。
また、長時間の立ちっぱなしや座りっぱなしを避け、適度に姿勢を変えることも大切です。就寝時や休憩中にクッションで足を少し高くする、適正体重を維持する、さらには血流の逆流を防ぐ弾性ストッキング(着圧ソックス)を日中着用することも非常に効果的な予防策となります。
足のむくみや痛みの中には、早急な治療が必要な危険サインが隠れていることがあります。「片足だけ急に腫れて痛い・熱を持っている・赤い」「息切れや胸痛を伴う」といった場合は、深部静脈血栓症などの命に関わる疾患を疑い、当日〜数日以内に受診してください。
また、すでに血管の膨らみや皮膚の変色(色素沈着)が見られる場合は1〜2週間以内に受診することをおすすめします。軽いむくみであっても、下肢静脈エコー(duplex ultrasound)による安全な基本検査で状態を把握できるため、気になる段階で一度専門医に相談しましょう。
下肢静脈瘤の治療を検討する際、とくに大阪で信頼できる名医を探すには「医師の資格と治療実績」を確認することが第一歩です。具体的には、「下肢静脈瘤血管内焼灼術指導医・実施医」や「日本脈管学会専門医」といった専門資格を保有しているかが重要な基準となります。
また、患者様の身体的負担が少ない日帰り手術(レーザーや高周波による血管内焼灼術、医療用接着剤を使うグルー治療、硬化療法など)に幅広く対応しているかも確認しましょう。
下肢静脈瘤は遺伝的な体質や生活習慣が大きく影響する疾患です。ご家族に経験者がいる50代女性はリスクが高いものの、女性ホルモンや加齢といった要因を理解し、適切な予防策を実践することで発症や進行を抑えることが可能です。
夕方のむくみや足のだるさが続く場合は自己判断せず、専門医による下肢静脈エコー検査を受けることが早期発見につながります。大阪でクリニックをお探しの際は、専門資格と実績を持つ名医を選び、安心して治療に臨んでください。

| 所在地 | 大阪府大阪市北区曾根崎2-1-12 国道ビル5F |
|---|---|
| アクセス | 北新地駅から徒歩4分/梅田駅から徒歩6分 |
| 電話番号 | 06-6232-8601 |
2019年に保険適用されたグルー治療を大阪で最初に取り入れたクリニック(※)。治療の種類が豊富で、症状やダウンタイム、治療費などの希望を鑑みたうえで、よりよい治療方法を提案してくれます。

| 所在地 | 大阪府大阪市中央区高麗橋1-7-3 TheKitahama 3階 |
|---|---|
| アクセス | 北浜駅から徒歩8分 |
| 電話番号 | 06-6232-8601 |
豊富な治療実績の内、レーザー手術‧高周波焼灼術がその半数を占めるというクリニック。レーザー手術のスペシャリストといえる知識を持った医師が治療を担当しています。

| 所在地 | 大阪府門真市宮野町3-23 |
|---|---|
| アクセス | 大和田駅から徒歩1分 |
| 電話番号 | 072-800-5330 |
下肢静脈瘤に対して、主にレーザー機器と高周波機器を駆使した日帰り手術を専門的に行っているクリニック。平日18:30まで受付をしているため、仕事後でも通いやすいです。
【選定条件】
2023年1月20日時点で、Googleにて「下肢静脈瘤 大阪」と検索して表示された上位38院の内、「日本脈管学会の脈管専門医である」「下肢静脈瘤血管内治療実施管理委員会の血管内レーザー焼灼術実施医・指導医である」「クリニックとしての下肢静脈瘤の治療実績をHPに明記している」の3点をすべて満たした大阪の血管外科クリニックのみを選出。
(※)参照元:梅田血管外科クリニック公式HP(https://www.umeda-vvc.com/)