足のだるさ・むくみ・夜間のこむら返りなど、更年期のせいと思われがちな症状の中には、下肢静脈瘤が原因である可能性も。ここでは更年期と下肢静脈瘤の関係性や症状の見分け方を解説しています。
女性ホルモンの一つであるエストロゲンは、血管の弾力性や柔軟性を健康に保つ重要な働きを担っています。しかし、50歳前後の閉経を挟む約10年間の更年期には、このエストロゲンの分泌量が急激に低下してしまいます。
エストロゲンが減少すると血管の柔軟性が失われ、老化が進みやすくなります。その結果、足の血液が逆流するのを防いでいる「静脈弁」の機能も低下しやすくなり、血液が足に滞留して血管が瘤(こぶ)のように膨らむ下肢静脈瘤の悪化リスクへとつながるのです。
下肢静脈瘤は、男女問わず発症しますが、女性は男性の2〜3倍多いとされています。更年期女性に特に多い背景には、以下の5つの要因が挙げられます。
参照元:国立循環器病研究センター|下肢静脈瘤|病気について|循環器病について知る|患者の皆様へ(https://www.ncvc.go.jp/hospital/pub/knowledge/disease/varicose_veins/)
参照元:目黒外科|【医師監修】女性ホルモンと下肢静脈瘤の関係を徹底解説|(https://meguro-geka.jp/joumyakuryu-blog/female-hormones/)
足のむくみやだるさを「更年期のせい」と思い込んで放置していたら、実は下肢静脈瘤だったというケースは少なくありません。両者は似た不調を引き起こしますが、見分けるための特徴があります。
更年期症状としてよく見られるのは、全身や顔を含む「むくみ」、冷え、肩こり、めまい、全身の疲労感などです。
一方で下肢静脈瘤には、以下のような特徴的なサインが現れます。
特に、見た目の血管の変化や皮膚症状が現れている場合は、更年期症状ではなく下肢静脈瘤のサインである可能性が高いため、自己判断せずに注意が必要です。
下肢静脈瘤を長期間放置すると、単なる見た目の問題にとどまらず、足の皮膚に炎症が起こり、色素沈着、湿疹、さらには皮膚潰瘍へと進行することがあります。また、皮膚から出血を起こすケースもあるため注意が必要です。
さらに、更年期障害の治療のためにホルモン補充療法(HRT)や経口避妊薬(低用量ピル)の服用を検討している方は、女性ホルモン剤の作用により血栓症のリスクを伴う場合があります。安全に治療を進めるためにも、足の血管が浮き出るなどの症状がある方は、先に下肢静脈瘤の有無を医師に相談することをおすすめします。
下肢静脈瘤の予防や症状緩和には、足に血液を溜めないための毎日のケアが重要です。
第一に、ふくらはぎの「筋肉ポンプ」を働かせるため、ウォーキングや足首の上下運動を習慣にしましょう。長時間の座り仕事や立ち仕事の際は、2〜3時間毎に歩くなど同じ姿勢を避ける工夫が必要です。
第二に、就寝時や休息時にクッションなどを使って脚を軽く高くして休ませると効果的です。
第三に、温冷水浴などで血行を促進し、下半身を冷やさないように心がけてください。
弾性ストッキングは、足首から上に向かって段階的な圧力をかけ、血液を心臓へ戻すサポートをしてくれる有効なアイテムです。症状の進行防止やむくみの軽減に役立ちますが、あくまで対症療法であり根本治療ではない点に留意しましょう。
使用する際は、自分の足のサイズや症状に適した圧力の強さを選ぶことが大切です。サイズが合わないと逆効果になるため、症状が重い場合は自己判断で市販品を選ぶのではなく、医師に相談して医療用弾性ストッキングを処方してもらうことを推奨します。
セルフケアを行っても以下のようなサインが現れた場合は、医療機関の受診をおすすめします。
近年では、細いカテーテルを用いたレーザーや高周波による血管内治療が主流となっており、日帰りや1泊入院で体への負担を抑えて治療を受けることが可能です。
安心して治療を受けるためには、豊富な経験を持つ医師を選ぶことが重要です。大阪で下肢静脈瘤の名医に相談したい方は、手術の症例数や使用している医療機器、万が一の合併症に対応できる術後フォロー体制が整っているかを基準に選ぶとよいでしょう。
更年期のエストロゲン低下は、血管の柔軟性を失わせ、下肢静脈瘤を進行させる大きな要因となります。足のむくみやこむら返りを「更年期のせい」と決めつけず、血管の浮き出しや皮膚症状に気づいたら早めに受診しましょう。適切なセルフケアと専門医の治療を組み合わせ、すこやかな状態の脚で過ごしてください。

| 所在地 | 大阪府大阪市北区曾根崎2-1-12 国道ビル5F |
|---|---|
| アクセス | 北新地駅から徒歩4分/梅田駅から徒歩6分 |
| 電話番号 | 06-6232-8601 |
2019年に保険適用されたグルー治療を大阪で最初に取り入れたクリニック(※)。治療の種類が豊富で、症状やダウンタイム、治療費などの希望を鑑みたうえで、よりよい治療方法を提案してくれます。

| 所在地 | 大阪府大阪市中央区高麗橋1-7-3 TheKitahama 3階 |
|---|---|
| アクセス | 北浜駅から徒歩8分 |
| 電話番号 | 06-6232-8601 |
豊富な治療実績の内、レーザー手術‧高周波焼灼術がその半数を占めるというクリニック。レーザー手術のスペシャリストといえる知識を持った医師が治療を担当しています。

| 所在地 | 大阪府門真市宮野町3-23 |
|---|---|
| アクセス | 大和田駅から徒歩1分 |
| 電話番号 | 072-800-5330 |
下肢静脈瘤に対して、主にレーザー機器と高周波機器を駆使した日帰り手術を専門的に行っているクリニック。平日18:30まで受付をしているため、仕事後でも通いやすいです。
【選定条件】
2023年1月20日時点で、Googleにて「下肢静脈瘤 大阪」と検索して表示された上位38院の内、「日本脈管学会の脈管専門医である」「下肢静脈瘤血管内治療実施管理委員会の血管内レーザー焼灼術実施医・指導医である」「クリニックとしての下肢静脈瘤の治療実績をHPに明記している」の3点をすべて満たした大阪の血管外科クリニックのみを選出。
(※)参照元:梅田血管外科クリニック公式HP(https://www.umeda-vvc.com/)