下肢静脈瘤の治療をする際、治療費や手術費が気になる方もいるのではないでしょうか。ここでは、下肢静脈瘤の治療方法や費用を紹介します。

記載している大阪での平均治療費は2023年2月に当サイト編集チームが独自で調査した内容です。なお治療は基本的に保険適用となります。

下肢静脈瘤の治療方法と費用

下肢静脈瘤の治療方法は、おもに5つあります。それぞれ平均的な費用とあわせて紹介します。

圧迫療法

• 大阪での平均治療費
  約5,000円前後（弾性ストッキングの購入費用）

圧迫療法では、医療用の弾性ストッキングを履くことで足に圧力を与え、静脈瘤の進行を防ぐ治療法です。

足を圧迫することで、静脈内の余分な血液を減らし、深部静脈の流れを促して、下肢全体の血液循環の改善を図ります。

「足を締め付けると逆に悪化するのでは？」と心配になる方もいるかもしれませんが、弾性ストッキングは足首から段階的に圧力が弱くなり、心臓に向かって血液が流れるように設計されています。

軽症の場合や手術後の再発防止の治療法として適している方法です。

下肢静脈瘤の治療方法
弾性ストッキング（圧迫療法）について
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硬化療法

• 大阪での平均治療費（片足）
  3割負担／約5,500円～14,000円
  1割負担／約1,800円～4,600円

硬化療法は、細い針で静脈に硬化剤（薬）を入れ、血管を固める治療法です。硬くなった静脈は、半年ほどで吸収されてなくなっていきます。

1回の施術時間は10分～30程度と短時間でおこなえる治療法ですが、大きくなった静脈瘤には効果が見込めない場合もあることから、側枝型静脈瘤や網目状・クモの巣状静脈瘤に適しているとされています。

下肢静脈瘤の治療方法
硬化療法について詳しく見る

ストリッピング手術

• 大阪での平均治療費（片足）
  3割負担／約35,000円～43,000円
  1割負担／約13,000円～14,000円

ストリッピング手術は、足のつけ根と膝の内側の2ヵ所を1～3㎝ほど切り、静脈の中に細いワイヤーを入れて、ワイヤーごと静脈を引き抜く手術です。

手術は局所麻酔や腰椎麻酔にておこなわれ、日帰り可能なクリニックもあります。血管内レーザー治療ができない方などに有効な方法です。

下肢静脈瘤の治療方法
ストリッピング術（静脈抜去術）について
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レーザー治療

• 大阪での平均治療費（片足）
  3割負担／約40,000円～43,000円
  1割負担／約13,000円前後

レーザー治療は、静脈の中に細い管（カテーテル）を通してレーザーをあて、内側から熱を加えることで静脈を縮ませて塞ぐ治療法です。

ストリッピング手術と異なり、静脈を引き抜いたり、足のつけ根を切ったりせずに済むため、体への負担も少ない治療法として、近年取り入れられています。

治療時間は約30分～1時間であり、医師の診断によって日帰りも可能です。

下肢静脈瘤の治療方法
レーザー治療について詳しく見る

グルー治療

• 大阪での平均治療費（片足）
  3割負担／約45,000円～55,000円
  1割負担／約15,000円前後

2019年12月ごろからは、グルー治療が保険適用となりました。グルー治療は、医療用接着剤を静脈の中に注入して、静脈をふさいでしまう治療法です。

レーザー治療は、静脈に熱を加えて焼くことで静脈をふさぐため、場合によっては皮下出血などの合併症が起きるケースもありますが、グルー治療では焼かないため合併症のリスクも抑えられます。また、局所麻酔も不要となるため、針を刺す回数も減ります。

ただ、アレルギーなどがある方は治療を受けられない場合もあるため、医師への相談が必要です。

下肢静脈瘤の治療方法
グルー治療について詳しく見る

医療保険や生命保険も確認するのも有効

加入している医療保険や生命保険によっては、レーザー治療やカテーテル治療を受けた際に、手術給付金が支給されるところもあります。

費用面で心配がある方は、加入している保険会社、または担当者に問い合わせてみるのも有効です。できるだけ不安を解消し、安心して治療を受けましょう。

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